記憶の引き出し
これは『見せる日記』の搬入の前日ぐらいに描いた絵。
小学生の頃、テスト前全然覚えられないので、母に『お母さんはとうやって覚えてたの?』と聞くと『教科書をだいたい一回読むと覚えられたよ』エー信じられない。そしてさらに『お父さんはお母さんよりもっともっといろんなことを知ってるけど、どうやって覚えてるんだろう』母が『お父さんは頭の中に引き出しがあって、分類されて引き出しにしまうようにして覚えてるんだって、だからこのことはあの引き出しから出してという感じで思い出すんだって。』さらに信じられないー。どうしてその2人の子供の私はこんなに記憶力がないんだろう。
しょがないから教科書を3回でも5回でも読み返すしかないと思ったのでした。
搬入の日になんとなくブログで紹介した、葉っぱとかCDとか絵本とか入れたらいいかなと家の色んな引き出しの中身を抜いてPCに運び込んだ。
なんとなく絵本やCDは入れる気がしなくて持って行った葉っぱをそれぞれの引き出しに綺麗にいれて引き出しを積んでみた。引き出しの中をのぞいて葉っぱだけでもこんなに綺麗というのを見てもらおうかと思った。
でもなんだかぴんとこない。引き出しが積まれている様子を見て、前日に描いた『記憶の引き出し』の絵を思い出した。そうだ相変わらず記憶力の悪い私の頭の中に引き出しがあるとしたら、
あんあんが始めて夫のウクレレに合わせてマラカスを振ったことや
子供達が大好きな絵本に出てくるホットケーキを作って食べたことや
病気の頃の暑い夏、何も出来ない私が子供達の近くに座ってCDを聴いていたことや
拾ってきた葉っぱの事や
子供達のおもちゃがろくに無い頃、夫の母が手作りで作ってくれた音の出るおもちゃで子供達が喜んで遊んでいた事
そういうことが記憶の箱に入っているなと思った。
「記憶の箱」という名前にする事にした。