姉が遊びに来てくれる土曜の夜はご馳走。
アボガドサラダに、えびとアンチョビのピザ、ベーコンとオリーブのピザ、ミネストローネ
キャリーにダンボール箱、ゴロゴロ引っ張って、1時間かけて姉がやってくる。姉が箱の中から次々に美味しそうな物を取り出す。姉の作ったご馳走と姉の旦那のお父上が作った野菜のお裾分け、食材のお土産。
私の知っている実家にいた頃の姉は身体が弱かった。
姉が25歳頃東京にいた私のアパートに転がり込んで来た。いつのまにかパワフルになっていた。
私の帽子展のオープニングパーティーの料理はいつも姉に頼んだ。数々のご馳走とデザート。
お客様も帽子より姉のご馳走めあてで来た方も多かったはず。
その時もキャリーにダンボール箱、ゴロゴロ引っ張って、どこの会場にも来てくれた。
今思うと2人の小さい子を抱えどうやってあのご馳走を作ってくれていたのだろう。
いつも貧乏な私が遊びに行くと、ご馳走を作って食べさせてくれた。
小さい子がいるのだから私が作ってあげればよかったんだと今は思うが当時は、「お姉ちゃんご飯食べさせて」と当然のように作ってもらっていた。そしていつも姉の料理は美しくて、美味しい。
早くに目の覚めた日曜の朝、お裾分けの野菜を使って料理開始。
夏野菜ベジベジカレー
ズッキーニ、完熟トマト、ナス、インゲン、シメジ、玉ねぎ、にんにく、しょうが、スパイス色々
ピーマンの肉詰め
ピーマン、豚肉、卵、パン粉、塩、ケッチャップ、ウスターソース、コショウ
ジャガイモとニンジンスープ
ジャガイモ、ニンジン、かつおこんぶだし、バジル、塩
料理も終わりホットケーキを焼いて2人が起きて来るのを待つが、8時になっても起きてこない。
静かな朝。1人姉作のマーマレードをたっぷりのせて、ホットケーキを食べる。
あーとろける。姉のマーマレードは厚みがあって歯ごたえもあり、苦味も甘みも絶妙。
あー幸せの極致であります。